リアルフィギュアのリペイントテクニックについて


リペイントしてみよう

安物トイの多くは残念な塗装で一見しょぼく見えますが塗りなおすと見違えるものも結構あったりします。画像は MAFEX バットマンVer.2 をリペイントしてみたものです。
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簡単ではありませんが超絶技巧は必要ありません。必要なのは適切な作業手順と経験です。ホットトイズレベルは難しいですがホットトイズ風くらいにはなります。
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画像をクリックすると過去のリペイント記事に飛びます。

1/6 ヘッドのリペイントテクニックについて
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画材について

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ホルベイン アクリラ

色塗りの主力。高い透明度で非常に薄く塗れます。通常水で溶いて塗りますが、Mr.うすめ液でも塗れます。塗りやすいように使い分けています。※主に使っているのはガッシュではありません
・水塗り⇒換気の必要がない。樹脂面ではじかれやすい。下地を溶かさない
・Mr.うすめ液⇒乾燥が速く樹脂面に乗りやすい。乾燥したアクリラを溶かせる

Mr.ツールクリーナー改 T113

これを筆で塗りつけてPVC塗料を溶かしキレイに落とすことができます。リペイント作業には必須の溶剤です。これを使ってフィギュアの塗装をぼかしたりすることもできます。PVCの種類によってはPVC自体も若干解けてくる場合があるので要注意。慣れないうちは塗料を必要以上に落としてしまう傾向があるのでフィギュアに付いたちょっとした汚れを落とすような用途には向いていません。ごっそり塗装がはげて悲惨なことになります(ナイフでカンナのように削り落としたりするのがベター)。必ずティッシュや塗料皿を使って筆に付いている溶剤の量を毎回調整して下さい。匂いがきつく有害なので要換気

Mr.うすめ液 (大) T103

PVC塗料を落とさずアクリラのみ落とします。塗装の修正に使用するので必須の溶剤です。PVCをベタベタにしてしまうエナメル塗料の代わりに流し込みにも使えます。

万能絵皿 ペリット (6枚入り)

錆びない。塗料が剥がしやすい。透明で色が見やすい。いつも2枚使用して1枚は水入れにしています。

面相筆 極細

筆は細いほど耐久性が無いので何本か用意して使い分けます。塗料落とし用と仕上げ筆は別にしています。

Mr.スーパークリアー つやけし B514

テカリを抑えるためにつや消しスプレーを使います。夏以外はぬるま湯で湯煎して缶を温めよく振ること。また対象にいきなり吹きかけず、また吹き終わりも避けた中間のみ対象に当てるようにすること。そうしないと霧状にならずダマになったクリアー塗料で悲惨なことになりやすいです。残量が少ない缶も要注意。雨の日は白くにごりやすいので避ける

Mr.カラー C46 クリアー (透明)

目を輝かせるため最後に上塗りします。女性キャラクターなら唇にも塗ります。ちょっとした作業ですが非常に大きな効果があります。

Kenko ルーペ LED付きフレキシブルスタンドルーペ KSL-90

仕上がりのチェックに使用します。作業領域が狭く常用はやや厳しいものの仕上げくらいなら作業も可能です。⇒紹介記事

失敗しやすいポイントをおさらい
・強い溶剤の扱いは要注意。細かい部分は筆に付いた余分をティッシュに吸わせて少しずつ落とす。
・PVC(塩ビ)フィギュアにエナメル溶剤は危険。ベタベタになる場合がある。
・缶スプレーは程よく温め中間を当てる。雨の日は避ける。残り少なくなったら捨てる

溶剤とスプレーが主な大失敗要因です。
塗装に失敗⇒溶剤で落とす⇒やりすぎで他の塗装がはげてしまいとどめをさす。
冷えたスプレーを使う、雨で湿度が高い⇒ダマ状のつや消しクリアが白化してとどめをさす。

少量の塗料は溶剤で落とさず削り落とす。
小さなテカリなどは非常に細かい紙やすりでやすってもつや消しになります。
あせらない、失敗しやすい作業は可能な限り避ける。
難しいことはやらないのが上手く塗る秘訣です。

約1/12 メディコム MAFEX バットマンVer.2 をリペイント

目は描くのは難しいので残す

目の周辺と髪の毛を残して筆を使って強力な溶剤(Mr.ツールクリーナー改)で塗装を落とし眉とくちびる他を塗り足した状態です。目を描くのは非常に難度が高いので可能な限り残します。目の周辺は極細の面相筆を使って溶剤が目にかからないように十分注意して塗料を溶かし落としていきます。眉やくちびるは全部消して描き直した方がクオリティが上がります。失敗しても修正が容易ですので気楽に作業します。この切り分けが重要なポイントです。
・強い溶剤の扱いは要注意。細かい部分は筆に付いた余分をティッシュに吸わせて少しずつ落とす。
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この時点で顔のつや消し塗装が落ちてしまっているのでテカテカの状態です。
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ちょっとチープ感がありますね。
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つや消しスプレーを一吹きして目にクリアーを入れる

失敗しないよう鉄則を守ってください。画像はつや消しスプレーを一吹き(数回に分けて全周に)して目にクリアーを入れた状態ですが、しっとり感が出てディティールが浮き上がり別物になったのがわかるかと思います。
・缶スプレーは程よく温め中間を当てる。雨の日は避ける。残り少なくなったら捨てる
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バットマン(ブルースウェイン)は俳優のクリスチャンベールが演じていますが、1/12級のサイズを考えればかなりの再現度です。あまり確認せずつや消しクリアーを吹いて仕上げてしまいましたが眉毛をもっと太くしたほうが良かったなあ・・・
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by marvelousRoland
↑比較用のホットトイズ。アップにしてみましたがクオリティの差を実感しちゃいますね。サイズを考えればもっと誇張して塗っても良かったかもしれませんが、失敗が怖いので薄めに塗っています。
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サイズ的に細かいシワがないので若々しく見えます。
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横顔の再現度は相当なものです。
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国内の1/12でここまでの造形の商品は私は知りません。非常に塗り甲斐があります
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全体像。1/12は小さいのです。胴体側のクオリティを上げるのは容易ではない
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チャンベ感は薄い。
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ホットトイズが1/12を出してくれたら面白いかもしれません。
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マスク顔はリペイントしていませんが非常にハイクオリティです。口周辺は黒生地樹脂の塗り肌なので間違っても溶剤を使わないように。
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サイズ感がわからなくなってきたので1円玉比較。記事を読んでくださってありがとうございました。
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追記:塗り直しました

タミヤモデリングブラシ HG 面相筆 超極細 87153を入手したので細部塗装をやり直すことを決意。ホルベイン アクリラを水溶きで全面的に上塗りしました。リアル感はグッと上がったと思います。塗れば塗るほど原型の良さがにじみ出ます。
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ローアンバー、バーントアンバーで影色を塗り直し、アルプスレッドとマリゴールドで血色を良くするよう色を差しています。眉と剃り残しと明度調整にマースブラックも使いました。
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耳はアルプスレッドで特にフチと耳たぶに赤みを入れてあります。耳裏もやや赤みを入れるとリアルです。
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貧弱だったアンバー系で眉をぼかしながら太くしました。その後内側をマースブラックで慎重に塗り足しています。タミヤモデリングブラシ HG 面相筆 超極細 87153のおかげで目の周りの縁取りもキレイに書き直せました。当たり前ですがやっぱり細いほど細かく描けます。
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髪の造形がダルいのがそろそろ気になってきます。
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おでこやホホにアルプスレッドとマリゴールドを薄塗りしています。眉間にシワも描きました。バットマン役のクリスチャン・ベールはこんな感じの人です。造形はやや若い感じですね。

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恒例の1円玉。1/12でここまでやれれば満足です。
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Fafexシリーズは良いものです。特にこのバットマンは良いです。
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鼻の穴も塗りました。
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リペイント前の無改造の記事はこちら⇒メディコム MAFEX バットマンVer.2 レビュー

次はハーレイ・クインが2017年1月に出るようなのでリペイントに挑戦したいですね。
MAFEX マフェックスHARLEY QUINN『SUICIDE SQUAD』ノンスケール ABS&ATBC-PVC塗装済みアクションフィギュア

フィギュアーツからも出るのか・・マフェックスは1/11~11.5くらいの大きさでアーツはほぼ1/12でちょっと小さいのです。顔と足の出来はアーツのほうが良さそう。これは悩みどころです。
S.H.フィギュアーツ SUICIDE SQUAD(スーサイド・スクワッド) ハーレイ・クイン 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

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