ありがちな透視図法から
@一点透視図法
@二点透視図法
@三点透視図法
絵を志した人なら上の図のような一点、二点、三点透視図法を見たことがあるはずです。
「ふーん」
でわかった気になっていませんか!
私は長らくわかった気になっていました~!
フハハ!オレは天才だー!!(アミバ様語録より)
でも、わかっているようでわかっていないのが透視図法です。私もよくよく考えててみたらよくわかっていませんでした;++
参考リンク
ウィキペディア「遠近法」
透視図法とは?
透視図法を理解するには「地平線」「対象の大きさ、目との距離」「視線の方向」がポイントとなります。
「地平線」がなぜ大事かというと目から見える範囲で一番遠いからです。地上の風景を描けば地平線上に消失点があると考えて下さい。
言葉で説明してもわかりにくいので図を見ながら考えて行きましょう~!
@「地平線」
2本水平線を引いて、上の線に1点、下の線に等間隔に点を打ちます。
点をつなぎます。
下側の線の上にもう一本線を引きます。そして、できた四角の対角線をズバリ引いてください。
対角線の交点に水平に線をズバズバ引いてください。
かんたんに遠近法の効いたマス目が描けました!!
マス目をガイドにして色々描いてみましょう~
対角線を引いた状態からちょっと応用してみましょうか。
対角線を何本も引くと水平線上にもうひとつ消失点が生まれます。
さらに反対側に向かって対角線を引くとさらに消失点が生まれます。
この水平線が地球で言えば「地平線」地平線は消失点がズラリと並んだものなのです。
一点透視図法と二点透視図法は同時に使うことができます。ぜひマス目をマスターして下さい!!
さらに応用です。よく見ると赤い四角は二点透視図法、緑の四角は三点透視図法になっているのです!
次は「対象の大きさ、目との距離」を説明します。
@「対象の大きさ、目との距離」
見ている対象が大きくなるほどパースのつきかたは大きくなります。
また、目と対象物の距離が近づくほどパースのつきかたは大きくなります。
@「視線の方向」
上を向けば真上に消失点ができます。下を向けば真下に消失点ができます。真正面を向けば消失点ができません。一点透視、二点透視は鉛直方向の消失点を無視しているのです。三点透視を書くときは見ている本人の鉛直方向に消失点があることを覚えておきましょう。
透視図法は目で見えるものなら何でも参考になります。自分の部屋、家具、道路、建物・・・
背景は多くの場合、描き慣れていないがため難しく感じますが、しっかりと透視図法を理解しポイントを押さえていけば上達は早いです。
上手い背景を描くのは困難ですが違和感のないそこそこの背景なら誰でも描けるようになります。
理論はできる限り解説していきたいと思います。多くのものを観察して感覚的にも理解していって下さい~!
画面外の消失点について
解説の都合上、画面内に消失点を描いているため、これによって極端なパースがついてしまっています。
自然なパースを実現するには画面の外に消失点を置く必要がありますが、これが非常に面倒で透視図法を敬遠させる原因になっています。
@お手軽カレンダーガイド
カレンダーの裏側に放射線を写真の様に書きます。@「地平線」で説明したマス目でもOKです。これをガイドにすれば消失点を遠ざけることができます。
※透けて見える薄い紙限定です。厚い紙はあきらめてパース定規を使いましょう。
これは描き途中で消失点が画面からはみ出たときの使用例です。消失点を結びたい線を2本選びその片方をガイドに一致させもう片方がガイドに一致するまで滑らせていきます。ピッタリ合うところが画面とガイドの消失点が一致する箇所です!
これで画面外の消失点を再現できました。使い方は自由です。元がカレンダーですので好きに書き込めます。便利な使い方を見つけてみてください~
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