1/6 ヘッドのリペイントテクニックについて

塗装が微妙なホットトイズベイビードールコピー品のヘッドを早速リペイントしました。（画像からリペイント前のレビューにリンク）

左がリペイント前、右がリペイント後です。元の造形が良いとリペイント効果は抜群です。

今回使用した画材
・Mr.ツールクリーナー →楽天 →アマゾン
・Mr.カラーうすめ液 →楽天 →アマゾン
・面相筆ＳＥＩＵＮＤＯ（精雲堂）ホビーセーブル丸00号 →楽天 →アマゾン
・スポイト →楽天 →アマゾン
・パレット →楽天 →アマゾン
・Mr.カラークリアー →楽天 →アマゾン
・アクリラ　→アマゾンアクリラ24色セット

ツールクリーナーはうすめ液よりも溶剤が強力なのでPVC塗料を容易に落とすことができます（強力過ぎてPVC自体も溶けるので注意）今回はまつ毛を消しました。塗料はホルベインのアクリラをMr.カラーうすめ液で溶いて使用しています。ツヤ出しにはMr.カラーのクリアー。筆は何でも良いですが青雲堂の315円極細面相筆が値段の割に高性能で気に入っています。毛先が傷むとカールして細い線が描きにくくなるので使い捨てです。

ガッシュ系でない透明度の高いアクリル塗料であればなんでも良いと思います。模型用のMr.カラーはビンのため混色が面倒で、乾燥が早くキレイに塗るのが難しいです。アクリラは10年以上前に絵を描くために買ったもので使い慣れています。デジタル塗りに移行して使わなくなってしまった画材が模型用に活躍していますね。

多少のアラはありますがちょっと離れて見るには十分な出来です。こういう細かい作業は腕よりも「どんな筆、塗料、溶剤、材料を使うか」が重要です。私はアクリラ+Mr.カラーうすめ液の組み合わせを見つけてからグンとレベルが上がりました。透明度が高く塗膜を薄く出来るので細部が塗りやすいのです。PVC塗料はMr.カラーうすめ液に溶けにくいので元の塗装を落とさず、うすめ液で修正できるのも便利です。素材がPVCでなければタミヤのエナメル塗料が定番（ホットトイズも原型でタミヤのエナメルを使っています）なのですが、PVCはエナメル溶剤に溶けてしまうので使えません。

今回まつ毛は一本一本描かず、パンダ式に塗っています。テクニックが要らず楽だからです(´Д`;)

作業箇所は
・まつ毛をツールクリーナーで除去、ホワイト、フレームレッド、バーントシェンナ、マースブラック・ローアンバーで混色具合を変えつつ目元と眉毛を塗っています。
・瞳は虹彩部分をホワイトで薄塗りし、瞳をマースブラックで上塗りしています。
・唇はくぼみになる部分を濃い色で塗った後にチャペルローズをベースに上記の混色を混ぜて塗っています。
・Mr.カラークリアーを瞳と唇に厚塗りします。
「薄塗り」にすることが大事です。クリアーは逆に筆目が出ないよう厚く塗ります。

ベースの肌が元から「まだら」なのでやっていませんが、情報量を増やし密度感を上げるため薄く溶いた塗料でまだら状に塗ったり、点描していくのも効果的です。シミやホクロがあるほうがリアルなのです。

面倒なので塗っていませんが、耳、鼻の穴、小鼻あたりも塗ったほうがもっとリアルになります。コピー品のヘッドだけあってもみあげ部分の塗装がひどい。

原型師：ユリ/JC・ホン超一流の原型であることは疑いようがないですね。

ジャンクで入手したクールガールのコピー素体に初期ハーレイCG-07のバイクスーツを着せています。（※クールガール素体はピン式なのでボールジョイント式のホットトイズヘッドを載せるには改造が必要です。）スーツの素材は合革のポリウレタンらしく、端のほうがポロポロと剥がれてきています。銃はホットトイズのジル付属のものをバラ買いしたものです。

小柄なエミリー・ブラウニングに肩幅が広くガッシリしたクールガール素体は似合いませんね。

ムービー・マスターピースエンジェルウォーズ 1/6スケールフィギュアベイビードール

最近発売になった可動式の女性素体。クールガールより細身でホットトイズ女性素体を模倣して作ったと思われるKUMIKの素体なのですが、互換性は？最近のボールジョイントタイプのKUMIKのヘッドに合わせた形ですが、KUMIKヘッドにはホットトイズの女性ボディのボールジョイントはきつくて嵌りませんでした。ホットトイズ女性素体よりボール径が小さい可能性が高いので瞬間接着剤を塗って玉を太らせるなど改造が必要かもしれません。
KUMIK(クミック) 1/6女性素体フィギュア Ver.2.5