アタリを使いこなせれば難しい構図もなんのその
絵を描くのに慣れてくると色々な構図に挑戦してみたくなるものです。
しかし、描いてみると難しくて挫折してしまうことも多いかと思います。
大事なことは『いきなり完成した絵を描かない』単純な形状に置き換えて簡単に描けるようにします。
一見複雑に見える形状も四角形や丸の集合体に分解できることが多いです。
アタリの取り方 応用編
地面に座った人物の描き方です。ちょっと上級者向けです。
カベにもたれかかった人物を描いてみましょう!
カベと床面に四角形を基調とした分割線を描いていきます。これによってカベと床の角度が一目瞭然になります。
最初に描いてあった『だ円』が地面に対して垂直になっていないのがわかるでしょうか?
線を少し引くだけで見えなかったものが見えてきます。補助線にはそういった効果があります。
体幹部と足を描き肩とひざの位置を決めます。肩を丸めて猫背にしてみました。腰と足の接地面がポイントです。
カベと床が基準になって接触している部分から順に位置取りしていきます。
背景に合わせて描く場合は顔から描いてはいけません。
腕と脚を描き足します。ここでレイアウトはほぼ決定しますので、各部の長さや位置 全体のバランスをよく吟味してください。
複数キャラクターがいる場合などはこの段階でそれぞれの位置取りをチェックします。
仕上げの前にバランスチェックを行うことで、結果的に描き直しが減って作画時間を短縮できます。
また、細かく描き込んでしまうと腕の長さがおかしいなどのミスにも気が付きにくくなります。
アタリを目安に仕上げをしていきます。
完成です!
今回はβetaさんの創作キャラクターシロ(Siro)ちゃんを描かせて頂きました。
|