ジル一番くじリペイントへの道その２

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「ジル一番くじリペイントへの道その１」の続きです。

バイオハザードくじサバイバル賞 CFB クリエイターズモデルバイオハザードジル・バレンタインリベレーションズVer. エナメルホワイトエディション

こちらのフィギュアのリペイント作業になります。

前回の進捗確認

着色版は顔面部塗装のイマイチさでやや邪神モッコスと言われたりしていますが造形はなかなかのものです。ホワイトエディションだと造形がよくわかります。前回は各部の分離とパーティングライン消し、改造はインカムのみになります。

ゼロからのフィギュア塗装

最近のフィギュアは塗装済みが多いので大方リペイントで済むのですが今回はゼロからの塗装です。PVCフィギュア塗装用には専用のVカラーがありますが、入手性の悪いマニアックな塗料で持っていませんのでMrカラーで下塗りします。Mrカラーでも定着は問題ありませんがフィギュアを変形させるとひび割れてしまいます。Vカラーは塗装後も柔軟性がありますので用途ごとの使い分けが必要です。

念のためプライマーを吹き、改造部の色合わせにホワイトサーフェイサーも吹きました。しかし、それでもフィギュアを変形させるとパリパリと剥がれますので要注意です。Mrカラーは塗膜が硬いのでどうにもなりません。
染めQ プライマースプレーミッチャクロンマルチ 420ml
Mr.ベースホワイト B518

濃い目の肌色を下塗りしました。リアルフィギュア用に彩度を落としたオリジナルです。

白を足してハイライト部中心に全体に上塗りします。ベタ塗りせずに塗りムラを残すのがリアルに塗るコツです。

目を極細面相筆で塗りました。数回の仕様で毛先がカールして使いづらくなるので消耗品と割りきりましょう。
タミヤメイクアップ材シリーズ No.48 モデリングブラシ HF 面相筆極細 87048

顔面部にマスキングテープを差し込んで前髪の裏側など細かい部分を筆塗りし、エアブラシで仕上げを行います。
タミヤマスキングテープ 18mm 詰め替え用 87035
Mr.リニアコンプレッサー L5/エアブラシセット PS321

エアブラシは境界をぼかすように上塗りします。ついでに髪色のマホガニーを極薄に薄めて耳裏や顎下に陰影も付けてしまいます。愛用のMrホビーL5エアブラシはちょっと高いですが精密作業が可能です。
Mr.カラー C42 マホガニー

塗料皿に塗料撹拌用の竹串でちょんちょんとごく少量の塗料を並べていき、溶剤を別皿にいれてそれを使って溶かし混色しながら塗っていきます。
万年塗料皿 (10枚入）
Mr.うすめ液大 250ml T103

眉と唇を塗りました。市販のフィギュアはだいたいこの辺りまで塗っていますね。

愛用のアクリラ（ガッシュでない）を投入します。薄塗りに向いていて仕上げ作業には使いやすい塗料です。Mrカラーの溶剤でも溶けますが下地を侵さないように水溶きで塗ります。

目にピーコックブルーや唇にチャペルローズほか細部に薄塗りしています。

目が地味だったのでアクリラガッシュのシルバーを塗りました

目のピーコックブルーまた上塗りしアルプスレッドで各部に赤みを差しています。髪はアクリラガッシュのブロンズでラメを入れました。目の周りにはアンバー系シェンナ系にブラックを混ぜてアイシャドウを入れます。

目と唇にクリヤーを厚塗りします。これだけでも相当雰囲気が出ます。
タミヤアクリルミニ X-22 クリヤー

まぶたの造形がいまいちでしたがPVCの形状修正は大変なのでそのままで作業しました。塗料が流れ込んで目の上が黒くなってしまいましたが割り切ります。

実物は小さいのでそう気になりません。

なかなかの美人さんです。原型師の腕前は相当のものです。

左目が0.2mmくらい内側の方が良かったです。

アンバー系シェンナ系で生え際や耳裏、首下を薄塗りします。

ボディにフィッティング。

依頼物なので公開はここまでです。リペイント作業の参考になればと思います。