一点透視図法と人物の大きさ
こちらのサンプル画を使って説明します。
★透視図法Perspectiveで説明したマス目を使った簡単な背景です。この絵にキャラクターを配置していきます。
キャラクターに遠近感をつけていくには決められた大きさでキャラを描く技術が必要です。まず、身長の基準となる直線を引きます。
直線を二等分する横線を描き、頭の輪郭を描きます。およそ6~8頭身くらいが普通です。画風によって調整して下さい。
顔の輪郭と横線をガイドにキャラクターを描きます。横線はおよそ脚の付け根、腕を下ろしたときの手首の位置になります。(細かい仕上げは全体を描いてからにしましょう)
キャラクターの頂点と消失点を結びます。
その線から地面に向かって垂直に線を引きます。
垂直線に沿って1人目と同じ要領で描いていけば、正確なパースのついた複数の人物を描くことができます。でも一直線に並んでいるだけではちょっと変ですよね。
キャラクターの頂点から横方向へ同じ高さの線を引き地面に向かって垂直な線を引きます。
同じ要領でキャラクターを描いていきます。こまめに横にずらしていくことで単調にならないようにキャラクターを配置しましょう。
ここからキャラクターの横に建物を想定した壁を作ります。
キャラクターの横の壁を立てたい位置に線を引きます。
消失点から壁の設置面の線を引きます。
さらにマス目との交点から垂直に線を引きます。
キャラクターの背よりも高い位置に建物の天井を想定した点を打ちます。
その点と消失点を結べば建物の1階部分を想定した線が引けます。
壁のマス目に対角線を引きます。
建物の2階部分を想定した線が引けました。
このようにガイド線に沿って背景を描いていけばパースが狂いません。細かいディティールを入れていきましょう。
今回は、 地面 → 人物 → 建物 の順に作成しましたが、この順番は入れ替わっても構いません。キャラクターがメインなら人物から描き始めればいいですし、背景がメインなら建物から描き始めて人物を最後にしても良いわけです。
対角線や二等分線など、補助線はとても役に立ちます。使い方をぜひ覚えてください!
平行線を何度も引く必要があるので、大きな三角定規があると作業がはかどります。押入れから引っ張り出しましょう~!
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